顔真卿展
がんしんけい、っていったいなに?このブームって不明ですよね
書は中国から始まります
東晋の時代(317–420)と唐の時代(618–907)は、書法が最高潮に到達したとされる時代です
「書聖」と呼ばれる王羲之(おうぎし)は東晋時代に活躍した人です。すべての、と言っていいほど後世の書家たちに影響を与えた書の大家です
その後、唐の時代には虞世南(ぐせいなん)、欧陽詢(おうようじゅん)、褚遂良(ちょすいりょう)という初唐の三大家が、いわゆる楷書を完成させます
世の中的には、楷書が崩れて行書になったんじゃない?と思っている人が多いと思いますが、
実は行書のほうが先なんですよね
初唐の三大書家たちは、王羲之の行書を発展させて楷書を完成させた、というわけです(*^-^*)
そして、いよいよ顔真卿の登場ですが、彼は、三大家の伝統を継承しながら、
「顔法」と称される特異な筆法を創ります
王羲之や初唐の三大家とは異なる美意識、
にもとづく顔真卿の書は、
後世に大きな影響を与えました(*^-^*)
今回現物が展示されている顔真卿の
《祭姪文稿(さいてつぶんこう)》(758)は、
特設コーナーになっているのですが、
そこだけ おそるべし(≧∇≦)長蛇の列ができていました
私は頑張って朝一番に並んだので、30分ほどで見られましたが、
警備員さんに「どんどん進んでくださ~~い」と急かされて、たった、1分ほど実物を見ただけであっという間に通り過ぎてしまいました( ノД`)
出てきたら、もうあとは長蛇の列!!これからの人は1時間半くらい並ぶそうです(´;ω;`)
祭姪文稿とは、
亡骸を前に、その霊に捧げた祭文です
祭り、という字が入っているので、おめでたいことか思いますが、
これは中国における漢文の文体のひとつで、死者を葬送する目的で書かれる文のことです
冒頭は平静に書かれているのですが、しだいに気分の高まりや激情が見られる筆致となり、書き間違えをぐちゃぐちゃに消したもの、行そのものが曲がっている部分など、ある意味、劇的な、激情の書なのです・・・
祭姪文稿は、普段は台北の国立故宮博物院に所蔵されていますが、
台北でさえ保全のために3年に1度しか展示されることのないこの書を
毎日新聞社が「交渉を重ねてやっと日本で展示することになりました」とのことです
サブタイトルは、「王羲之を超えた名筆」とありますが、
日本人には、王羲之のほうが比較的有名で、
日本でも、これまで数度にわたって王羲之の展覧会は行われましたが、実は王羲之のその真跡は存在しません
当時の太宗皇帝が王羲之の書が大好きで、
亡くなるときに王羲之の代表的な「蘭亭序」他真蹟をすべて一緒にお墓に入れてあの世に持っていってしまった、と言われています
王羲之の臨書の拓本より、顔真卿の肉筆(墨跡)のほうが、迫力がある!!という感じでしょうか
今月24日までです。東京国立博物館にて。開門は9:30ですが、並びたくない人、9時には門の前に並んでいることをお勧めします!
ただ、
もうきっと死ぬまでに二度と見ることはないだろうな、
とずっと楽しみにしていた私の実感ですが・・・
警備員さんの「どんどん進んでくださ~~い」の声ばかりが印象に残っていて、
ほとんど記憶に残っていない・・・(´;ω;`)
早朝の上野公園は、ワンちゃんのお散歩の人がたくさん集まっていました。
公園内のスタバのテラス席には、ワンちゃん連れのお客さんがゆっくりコーヒーを飲んでいました
お散歩チームの後ろには、太極拳の練習をする人たちも、、
なかなか優雅な上野公園の冬の朝でした。