文字を上手に書くために必要なこと
前回、文字の形には公式がある、とお伝えしました
今日は、空間、について・・
書道は、空間認識能力がかなり必要になります
全体のバランスの中で、どこにどう空間をつくるか
どこまで墨の黒を延ばすか・・
自動車を運転していて細い路地に入ってしまったとき、
そこそこのスピードでその道を走り抜けられる人は、車幅感覚が優れているんだと思います
身体の一部がここまで行くとぶつかる、ということを体感で認識している、ということでしょうか
書道の空間認識は、この感覚に似ている、といつも思っています
私は、書を書くときに、「空白」を一番に考えて書きます
書道は基本的には白と黒の世界
その中でどうメリハリをつけるか、表情を付けるか、はとても大切です
渇筆、といってカスれた墨もアクセントになります
これらの「白」を意識して表現する力、が大切です
これは上級者だけの話ではなく、
小学生の書く文字でも同じです
たとえば、
「白」、という文字の二つの空間、これをきちんと同じ面積にできるか、
・・これって割と難しいんですよ