キレイな字を書きたい人に  

映画やテレビの書道作品を書いています。東京日本橋で書道教室も開いています

ロシアのおかあさんだって...

ワールドカップアジア最終予選の最後の試合、ホームのベトナム戦を見ています。

前回のオーストラリアアウェー戦の時の、死にそうな心境とは全く反対の気分で、ぼーっとただ画面を見ているだけ。日本、なんか苦戦してますけどね。

それにしても、ついこの前まで空っぽだった観客席がパンパンに埋まっている・・

みんなマスクこそしてるし、おーにっぽんにっぽん、の歓声こそ聞こえないけど、日の丸の旗を振りながら得点シーンには大勢の人がめちゃ盛り上がっています。

苦しい時間があっても、時の経過とともにそれって改善されるものなんだな、と実感します。

確かに、2年半SNSの世界だけでじっと待っていたバンタンだって、アメリカとソウルで有観客のコンサートしたし、来週はいよいよラスベガスでグラミー賞ですもんね。

 

こうやってぼちぼちだけれど、文字を残していると、時の経過を実感するものだなあ、と改めて感じます。

 

時が経てば、問題は徐々に解決していくわけで、人間って逞しい。

 

いまや、世の中のニュースは、コロナの話題から、すっかりウクライナの問題に変わってしまいました。はじめはすぐに侵略されてしまうかと思われていたウクライナが善戦していて、今や世界中が応援し、情報戦も組み込まれ、他人ごとではなく、新しい戦争の形を目の当たりにしています。応戦の方法も、援助の方法も様々な方法があることや、私のようなちっぽけな個人でも応援できる方法が色々あるんだということも実感します。

 

奇しくも、W杯ベトナム戦放送中のCMで新作トップガンのコマーシャルが流れています。

トップガンといえば、空母から飛び出す戦闘機が刺激的で、音楽とカリフォルニアの舞台が素敵で、アビレックスの革ジャンでバイクを飛ばすトム・クルーズがほんとにかっこよくて、日本とアメリカの映画館でなんど観たことか。

当時は、東西の時代。マーベリックの戦闘の相手はミグ機。仮想敵国はソ連アメリカとソビエトが静かに睨み合っていた時代です。CIAやFBIやKGBやなんかそういう話がすごく好きで、落合信彦さんの大ファンで、いっつも彼の小説を読んでいました。

 

実は、当時私はJALの国際線CAをやっていて、ヨーロッパの直行便でソ連上空を飛ぶときは、窓の外の写真を撮ってはダメ、客室の窓もしっかり閉めてくださーい、と案内していました。理由を聞かれるお客様に、「下から見て窓が開いていたら打たれますよ」なんて言っていた。(もちろん、そんなわけないです、地上から旅客機の窓が開いているかどうかなんて見えるわけがないですし、そもそも打たれるわけないですwww。ただ、ソ連上空飛行中はそういう規定だったのだと思います。打たれます、っていうのは私の笑えない冗談でした(;^_^。。

ビザの関係でモスクワ線を飛ぶときは、1年間モスクワばっかり飛ぶんです。何回も滞在しました。美しい街でした。そこに住む人々は私たちと同じ普通の人間です。優しくもしてもらったし、一緒に笑ったりもしました。

私が仕事を始めたころは社会主義の国だったロシアも、ゴルビーが出てきて民主的な国に代わりました。ベルリンの壁も崩壊しました。

自由な国になれたはずだったのに、

たった一人の独裁者のせいで、ウクライナだけでなく、ロシアの若者たちもたくさん死んでいます。子供を持つ母親として、こんなに悲しいことはありません。世界中の全員のおかあさんが同じことを思っているはずです。戦争で死んだり、人を殺したり、そんなことをするために子供を産んで育てたお母さんは絶対ひとりもいません。

 

はやく平和が戻ってきますように。人間は逞しい生き物だし、能力の高い生き物だから、きっとよい解決ができるはずです、、なんて軽々しく言えませんね、、

それでも、どうか、早く静けさが戻ってきますように、ウクライナの子供たちの姿を見るたびに心から祈らずにはいられません。

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当時、モスクワで買ってきたマトロオシュカ。エリツィンの中にゴルビー以前の歴代の指導者が入っています

 

W杯出場を決めた豪戦のあとの写真 最高にうれしかった~!!