キレイな字を書きたい人に  

映画やテレビの書道作品を書いています。東京日本橋で書道教室も開いています

和紙の壁紙

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和紙の壁紙施工現場を体験してきました

東日本では大変有名な、表具職人鈴木光典さんという人の作業をみてきました

和紙を壁紙に使うなど大変贅沢な発想で、

これはなかなかない体験だと思って参加してきました

 

今回、壁に貼るのは、

斐伊川和紙

出雲の伝統工芸を守る美しい和紙です

凸凹しているのは、炭酸カルシウムのかたまり

この種の和紙は、楮に炭酸カルシウムを入れて作りますが、

このぼこぼこ感は、職人さんのちょっとしたアクシデントでできたもの、

とのこと

 

 

 

 

木の下地にまず下張り(袋貼り)をし

下の段差をカバーするために袋貼り(紙のはじだけのりを付けて真ん中を浮かす)

 

 

 

糊の付け方も教えてもらいました

 

和紙は、この耳から出る繊維が美しい

 

 

 

 

別の部屋は、半紙を張っていきます

 

こういう発想には、ほんとにびっくり

因みにお施主さまは、建築家の女性です

なるほど、です

 

 

 

和紙には、繊維のでる切れ目があり、スパっと切れている普通の壁紙とは違い、重ねた部分にはっきりとした段差が出にくい。それを活かして少しづつ重ねて貼っていきます

ただ、そうは言っても重なった部分にほんの少しの段差が出るので、

段差が見える方向、見えない方向を考えて貼っていくそうです

 

お客様の目線、例えばお茶室などの場合、お正客が座られたときに、つなぎ目が見えないように。。

 

日本ならではの、細やかな心遣いです・・

 

 

和紙は、水分や、乾燥によって状態が変わります

糊を付けて貼る、貼ってから乾く、、

その工程の中で、紙が引っ張られてどのように落ち着くか、

それを身体と経験値で計算して、貼っていく

 

まさに職人さんの力

 

実感しました(*^-^*)

 

これから、天井との間に間接照明が入るそうです・

きっと和紙の暖かい色彩・風合いと、光が調和して、

すてきな空間になるのでしょう

 

完成が楽しみです

 

和紙は、決して安価なものではなく、コストもかかりますが、

完全に自然素材を使用していますし、

環境にも身体にもやさしい

 

なにより

贅沢な空間です  うらやまし~~